PROJECT

1.違和感を感じる原因〜新築マンションの場合に感じることは

さて前回はリノベーションマンションで違和感をなぜ感じるかをご説明しました。これからは、新築マンションで感じる違和感についてご説明したします。

根底にある基本的な問題はリノベーションマンションと変わりません。設備などの選択の幅は広くなりますので違いが出て来るのと建物全体や共用部分に関する充実は新築ならではだと思います。

不動産開発において自分自身の年収や家族構成と関係なく商品企画を行う担当者は、上司を説得するために必要な情報を集めるようになります。この情報が問題になります。英語でいうとわかりやすのですが、こう言った状況下では”Information”でなく”Intelligence”としての情報が必要です。しかし、商品企画の段階では予算がかけられないのでリクルートや広告代理店が持ち込む情報”Information”で判断することになります。

(フルタイムシステムのホームページより)

こう言った簡単な情報から

財団法人日本住宅建設産業協会の調査レポートなどの情報とリクルートや広告代理店などの情報からエリア別の広さや設備内容などに関する比較表を作ります。ここで欠落しているのは実際に購入した人たちの情報で、わかるのはあくまでも「売れた」という事実のみ。購入者の満足度や買わなかった人の理由などは考慮されません。現実には把握不可能な情報なのでしょうがないのですが。

この作業の中には前回のリノベーションと同様にポテンシャルバイヤーのニーズは全く考慮されていません。あくまでも既存の設備の組み合わせでしかないために機械的な判断となり、人間的な空間を求めているみなさんには受け入れることのできない空間になっていくのです。

実際に生活する空間で考えて見ましょう。冬の寒い日に家に帰ってき来たとします。女性であればロングブーツを履いていることが多いことでしょう。家に帰ってブーツを脱ぐのは大変な作業になります。戸建であると玄関には地面の湿気を避けるために家の床は高くなっています。そのため上がり框(あがりかまち)という段差があり、そこに腰掛けてゆっくりと脱ぐことができます。しかし、マンションでは腰がかけられるほどの上がり框は不要ですので、腰をかけることができず狭い空間で悪戦苦闘してブーツを脱ぐことになります。

また、この脱いだブーツも収納するような高さのある下駄箱がないために型崩れを起こさないで保管するための手間がかかることになります。この一連の作業する間もコートを着ている場合があります、結構冬場にブーツを脱ぐ作業は女性にとっては大変なことだと思います。そう言った苦労に関して企画する段階では現実的には無視されます。

なぜ玄関はこんな空間になるのでしょうか?それは商品企画の際に比較表を作ることにあります。この比較表の中に「玄関の広さ」という項目があればこう言った使い勝手の悪い玄関にならないのですが。残念ながら「玄関の広さ」は表には入っていません。項目として入っているのは、「広さ」については「リビング」、「ユニットバス」、「主寝室」。高さとしては「リビングの天井」みたいな感じです。

ユニットの中にこれら必要な部屋の広さを入れ込んで残ったもの中で「玄関の広さ」が決まることになります。やはり、家に帰る楽しさを感じることを求めるみなさんにはこの玄関の狭さが違和感の原因の一つになっています。

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