PROJECT

ウッドシャッターを使うと言う事

2014年08月14日

さて本日は建具の話に。「集う家」ではナニック(http://www.nanik.co.jp/Products/WoodShutters/)という高級木製ブラインドメーカーの建具を使用する事にしていた。ブラインドメーカーの建具?となりますが、ナニックはブラインドの羽根を動かす技術から羽根をルーバーに換えて建具を開発しています。

 

ナニックの建具では普通の建具ではパネルの所が羽根になる。羽根の角度を変える事で光が入る事になり部屋の中が羽根越しに見えるようになる。そう、気密性が無くなる。「集う家」では本当の意味でのスタジオタイプの住宅にする事にしていたので、ベッドルームを囲う建具は気密性は不要で部屋全体と一体化する建具が必要だった。そのため、ナニックを使う事にした。

 

「集う家」が竣工して内見した大手リフォーム業者のコーディネーターが面白い事を言った。ナニックの建具は3本引きの引き戸。羽根が横に開いていると羽根が次の建具にあたる。3本とも引き込む場合には羽根は全て立てて出ないとだめ。羽根は無垢材なので強くあたれば同然かける。コーディネーターは「やはりこの羽根があたるのでかけちゃうからダメね」との発言がされました。そこで私は「2000万円の坪を買う方に『落ちたら割れますよ』という?」と質問しました。

 

基本的に愛着が生まれる為には手がかかる事が大切で、メンテナンスフリーの商品や生き物には愛着は感じないと思う。私は、オーナーとなって頂く方に家に愛着を持ってもらいたい為に手のかかり面倒だけど良いもの価値あるものを提供する事にしている。そのため、ナニックの建具を使って生活するのは正直大変だ。でもその羽根越しの光を見たらその美しさに手間は問題ないと感じると思っている。

 

デザイナーの和田さんとの間でナニックを使うにあたり議論があった。それはベッドルームのベッドをどうするかだ。実はベッドの位置からも富士山は見れるし新宿の高層ビルの夜景も見れる。やはりベッドからその風景をオーナーには愉しんで頂きたい。そうなるとベッドの高さが問題になる。大きさも。当然ベッド付きの販売は無いと言っていい。私の頭からベッドに関してどうするか整理がつかなかった。なにせベッドを付けて販売するなんて業界では非常識だから。常識のワナに引っかかっていた。

 

和田さんから私のイメージを実現するにはベッド付きよと言われる。確かにそれが正論なんでベッド付きにする事にした。しかし、そうなるとどんなベッドにするかが問題になる。サイズ等々。ここでもナニをどうして良いかわからない。結構ベッドを見たがどうもしっくりこない。そう悩んでいる私に和田さんは、作りゃ〜いいのよ。確かに。じゃ〜ベッドも作り付けにしちゃえ。そして、ナニックの建具の色に合わせたベッドだとかっこ良くなるだろうから。

 

こうやって大まかな方針は決定し和田さんからファーストドラフトが上がって来て承認し事業は始まった。でもそこにはすんなに行かない事が発覚した。次回はそのお話を。本来デザイナー・設計者に商品企画の変更の度に図面を描いてもらうのはコストがかかる事なので本来やりたくない事ですが今回は図面の描き直しとなりました。

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