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Less is MORE

2014年08月14日

“Less is MORE” これはミース・ファン・デル・ローエという建築家の言葉。ようは華美な装飾やめ簡素化しましょうそうすると美しくなる。これは近代建築では良く耳にする言葉です。ドイツ人の建築家の言葉なのですが本質は日本人の美意識から来ているのだと思います。ブルーノタウトの「日本の美再発見」で「日本こそ1900年このかた、その伝統とする単純性を持って、古くさい衣装をつけた仮装会にも似た百鬼夜行の状態を脱却しようとするヨーロッパの極めて真摯な試みに最も大きな寄与を致した国である」と1935年に語っている。

 

タウトが指摘するのは文学でいけば「俳句」であり、芸術系では「枯山水」でしょう。「枯山水」に至っては水も緑も山も全て排除して砂利と岩で自然の風景を演出している。やはり華美なものは美しくなくできるだけシンプルにする。削れるものは削るこれ最も簡単に美しく見せる方法だと思う。

 

そこで、「集う家」でも削れるものは出来るだけ削った。その一つは廊下とリビングの間のドア。これは何の為にあるのか?これはマンションデベが商品差別化で付けたものだと思われます。現在の生活でマンションに人が来るのは宅配便か友人。友人は家の中にはいるので扉で隠す意味は無い。そうなると宅配便やさん彼らは仕事なのでしげしげと覗き込む事はまずない。そうなるとあのドアはどんな意味があるのだろうか?

 

今回は玄関を明るくしたい。壁のシェルペイントは光を乱反射するため基本的に明るい。でも光源が無いと暗い。そこで、光源を自然光に求めれば自然の光で明るい玄関ができれば最高だ。そこで、このドアを外す事にした。すると関係者から「丸見えで良いのですか?」と意見が出ました。しかし、外から帰って来たときの明るい玄関は絶対に受けるし特にマンションの共用部分との対比で猛烈に室内に入った時に美しさを感じるはずなので扉を外す事にした。結果オーナーさんは友達が来た時玄関を開けた瞬間に友達の顔色が変わるのがわかり面白いと言っておられます。

 

ともかく削っちゃおう削れるものは。これを貫く事にしました。実は床はカーペットだけでなくフローリングも使用しました。このフローリングに関して次回お話をしたいと思います。施工の長谷川さんは泣いてましたがここにはデザイナーの和田さんの遊びが。

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